2010-12-06

「できない」は「出来るようになりたい」の裏返し

要介護5の義父にご兄弟達のお見舞いがあった。
私はその場に居合わせなかった。

翌朝病院に行った時 
義父の一声は
「きのう みんなに嫌味な事を言っちゃった」
だった。

私は「何をいったのぉ?せっかく来てくれたのにぃ」
これは戒めたい気持ちからの返事。
「どう思ったの?」とかみんなは悪気はないよぉなど、
「みんな」側に立った話し相手をして帰宅。

でもその後私は「間違ったぁ」と思ったの。 
義父の「嫌味な事を言っちゃった」という発言は
本人が言ってしまったことを既に後悔しているから
出た言葉。
私が反省を促すなんて必要はない。 
「言ってしまったことを後悔しているのねぇ?」 「みんなに伝わっているよ」とか
「きっと みんな分かっているから、怒ってないよ。」
と共感してあげるのが「会話」だよねと
思いましたとさぁ。

内容は違うけれど
教室の子どもとの間にも 
こういうことは起きる。
与えられたタスクが難しかったり、
1回目失敗したりすると
「そんなの出来ーん!」
みたいな発言をする。
これは
「そのタスクを出来る自分でありたい」
と思うのに簡単に出来ないから、もがいている発言
という場合が多い。
基本は一生懸命。
もちろん、やる気もなく「言い分け」という場合も
ないとは言えない。
そういう子は挑戦もしないだろうし あきらめも早い。

だから
「できーん」と言う子どもを
戒めるより
「難しいね」
「でももう少しで出来そうだよ」
と応援してあげる方が
望んだ結果になると思う。
ほとんどの子は一生懸命

出来なさそうで もう少しで出来る
こんな事を少し手伝ってやることで
出来るようになっていくのだから、
戒めようとしたり、注意したりせずに
共感して応援してあげるのが
私の仕事なんだと思う。

まぁ~これを実行するのは言うほど容易くな~い

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