2016-05-26

研究会発表後に思った事 多読 in 名古屋

ブログ訪問ありがとうございます (^o^)丿

5月22日に研究会で
話をさせてもらいながら
と思った事がある、と前回のブログで書きました

前のブログから続きます

当日は、Krashen の
(googleの画像検索しました↑お暇なときに覗いてみて下さい)
について話をしませんでした・・・

Krashenは 「言葉のべんきょう」には
「学習」Leaning と「習得」acquisition の
2種類あると考えています

1つは
・ learning = 言葉「について」 文法知識や単語知識などを
意識的に学ぶことです。  知っていることと話せることは違います
自転車なら「ギアの仕組み」などの知識を持つこと

もう1つは
acquisition= 「使える」「運用できる」ことです.
母語を習得するように無意識に学ぶと されています。
自転車なら、ギアの仕組みなんて知らないけど「乗れる」事です
私たちの日本語はこれです。文法を知らなくてもペラペラ。


英会話スクールの目的は

もちろん
acqusition を助ける事です
でも
英会話スクールの環境は、
母語を習得するのと同じ とは言えません
いつも
自転車に乗っていられるわけじゃぁない

実際 「テキスト」を使う英会話スクールで
子供たちがしているのは?
果たして  aquire  か? 
結局  learn か?

多くの公教育の場では
・ 訳読中心
・ 知識の伝達

レッスンが多いと言われることから
学生は learning をしている
と言っていいと思います
自転車に乗らずに、ギアやパンクの修理の勉強をしている感じ

一方
英会話スクールは?
 訳読や 文法説明をしていないと思います
多読指導も 同じです

 使える英語を目指しています
子供たちは
acquisitionしているのかしら?

子どものaptitude(向き、不向き)も関連するかな?

レッスンは 英語だけで進めている先生が多いと思う
自転車に手はかかっています(補助輪付き?)
 
テキストを使う事で
子供たち(小学生)からは 
「教科書を勉強する」
というイメージを ぬぐえないとも思う


本当の意味で言葉を覚える時(acquisition)は
意味の伝達=相手に伝えたいことがある時だ=自転車に乗っている時か? 
と言われています

リピートしたり、習った英語を使ってアクティヴィティをしたりする時

この時は、伝えたいメッセージがある というより
発音の練習や、新しい単語を記憶するためです
必要な練習だとは思いますが
伝えたいことを言っている感は?少ない

 アクティヴィティ自体をすることより
アクティヴィティや、ゲームのルールを説明するとき
「あー日本語を使えたら、どんなに説明が早いか!」
と思いながら
英語で説明します
私は この時 メッセージを伝えています
そして子供も 私が英語で何を言おうとしているか
想像力を膨らませて聞いています
ゲームなどの説明をすると
子どもから「日本語で」
「~するってこと?」
と的を射た
質問が
頻繁にあります

ここで
子供たちも英語で質問を出来る

いいのですが、
Do you mean we should -----?とか
Are we going to ----?
なんて聞くことは難しいです
でも
もうちょっと簡単な英語を誘うことはできます
言えるはずの質問は 誘って引き出したり
言うタイミングを与えたりします

結局 この時の先生と生徒の英語、
やり取りしながら、理解を確認しながら話しています
テキスト以外の部分

子どもが答えられる質問を投げかけたり
子どもの英語の少し上のレベルの英語を 
会話に含めたり(ZPD, i +1)

子どもから質問をする機会を作ったり
この時間こそが 生徒にとっての習得につながる時?
!!(自転車に乗っている時)
かなと思ったのでした

教科書の内容より 
こちらの方で習をするんじゃないか?
と 思いました


(少し多読の話)
多読に「習得効果」がある、というのは
そういう事だと思います

日本語・英語にかかわらず「読書」は
おはなし=メッセージ」をわかるために読みます

レッスンと違うのは
先生の英語を聞く …耳からではなく
自分で英語を読む …目からです  

この時
「勉強」のために読んでいません

脳は 受け身でなく能動的に働きます
TVと違います

 おはなし(=受け取りたいメッセージ)を分かるため
頭の中で 意味を分かろうと読みます
そして
自分の思考が生まれる → 同感したり反論を持ったり
笑ったり、「かわいそう」、とか「おいしそう」と思います

本の内容と自分が関わるから 効果があるんですね

(いい画像↑を見つけました!)

多読で尊敬する先生が
多読=「脳内留学」
 
とおっしゃったことがあります
その通りですよねぇ~
おまけに 読む時には
ネイティヴが話すスピードで読み進めます
(そういう本を選んでもらいます)
多読をするとリスニング力が先に延びるのは この効果です

読むときは「目から入るメッセージ」
話すときは「耳から入ってくるメッセージ」

どちらも、試験のように書き留めて訳す暇はありません
会話は その場でのやりとり

テストで答える時みたいに 英語で成績を出すのは
学習=learning

 テキストは
インプットとして大切です
特に 語彙は 日本に住んでいる以上
意識的に与えられないと(Learning)
自然に増えることはありません

レッスンで 先生の心をおくべきところは
テキストではなく 
子どもと意味のあるやり取りをするための
Teacher Talk 
と言っていいのかな

もっと、良質のインプットと
会話のやり取りを
工夫しなくっちゃ、と思います
 easier said than done
ですぅ~

いえ、
難しい難しいと言わずに 子どもと
話したい! 笑いたい! 褒めたい!
ここ、うまくなりたいなぁ!

皆さんには すでに分かり切った事を書いたのかもしれません
近年、スランプだったのです、私
その分、前準備に時間をかけることで、カバーしてきました

ティーチャートーク 仕切り直さなくっちゃ!
(今週、そう思ってレッスンしました。
いきなり滑りが良くなった感触があります)

ちょっと大きなテーマを 長々語ってしまいました。
ご意見お待ちしています
Happy Reading

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2016-05-25

チョウチョとさなぎ?多読 in 名古屋

ブログ訪問ありがとうございます (^o^)丿

今朝 
駐車場横のフェンスで 見つけました

羽化したての モンシロチョウ
チョウの体の下にあるのが
空っぽになったさなぎ
「さなぎ」という単語は 
ライブラリーの絵本に よく出てきますよぉ~ 


 Oxford university press ORT 
 ①inFact シリーズ Bug Buzz (YL0.7/718語)

②National Geographic Kidsシリーズの
Butterflies 
(YL1.7/1535語)

そこで 「羽化」に値する語を探してみたら
クリック→weblioの辞書
私にはあまりピンとこない単語でした

そして絵本では
The catapillar becomes a chrysalis(say kris-a-lis)
and starts changing 
この次の文は(画像がなくてごめんなさい)
into a butterfly. です

上の左のオレンジ色の文
after 10-12 days, the chrysalis becomes clear and cracks open
いかにも「羽化する」って感じがします

同じ本の別ページに
A newly hatched butterfly has to wait for its wings to stiffen 
before it can fly away
私は ”hatch” が思い浮かびました。使えますね!

 
22日にの日曜日に 研究会でプレゼンする機会を頂き
ナント 大きなテーマを掲げてしまいました

「子供の言語習得」について知っていると 教える時に役立つかも
という内容で 第二言語習得の入り口を一緒に覗き、教室に反映する工夫をしよう

初めに自分が近年、現場で煮詰まっていて 
spontaneous なティーチャートークを
出来ていない事、そんな私が
お話を させて頂くことは申し訳ない・・・・
と言い訳から始めました

時間配分がすっかり頭から飛び、早口でまくし立てた挙句、時間を余らせてしまいました
ごめんなさい

(撮って頂いた写真)

内容は大まかに
習得順序 とエラーコレクションについて

習得順序(仮説)は、知っていると、生徒の間違いが、
自然な習得順序の中で起きていると思える時があり
「なんで間違えるの?」と思わず、
「順調だ」と思ってガイドしてあげられます
先生は、イライラせず
うまく受け止められるのじゃないかと思い紹介しました

そして 
エラーコレクション
先生からのフィードバックの形が多いと思います 
大人は学習動機も強く、メモを取ることもできます 
一方、子供は
自分で気づいて直すことが少ないです
化石化(fossilization)のせいで
例えば、 I have a dogs. 
・ 癖になっているのか?、
・ have-a が1語で認識されているか?
・ 複数形の習得をし始め段階で、不要な時にもついてしまうのか?

この子の他のアウトプット文を聞くと、原因を推測できることがあります
原因をわかると、どこを直すのか、どう対応するのか、一考できます
いずれにしても、1回でなく 2回3回1ヶ月、来月も、と与え続けます

そして、私は話しながら、1つ自分で発見したことがあります
これは
長くなりそうなので、別の日に書きます

私の多読から いくつか
簡単な英単語 で 教科書英語っぽくない表現を
いくつかご紹介しよう思います

*初級
He slept poorly.
子供たちは "poor"を見るとすぐに「貧乏」と訳してしまいます
でも「眠り」が貧しいなら
=よく眠れなかった と とらえてほしい
(The Unlikely Pilgrimage ofHarold Fry)

*中級
Luck had played a huge role.
=運(が良かったこと)が大きかった
(How starbucks saved my life)

*中級
August doesn't stand a chance.  
(Augustは名前です)=オーガストに勝ち目はない。
( Wonder)

1つ1つの単語は 決して難しくない・・けれど
Happy Reading!

YL0.1から初めて11ヶ月足らずで100万語突破
 今 Wonder (YL5.5/83160語)を
読んでいらっしゃる成人さんがいます
楽しそうですよ~(^◇^)

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2016-05-05

pod って何? 多読 in 名古屋

ブログ訪問ありがとうございます (^o^)丿
下の写真は
この春、入荷した本のシリーズの一部ですが
National Geographic Kids シリーズ 
64冊
レベル0~3 (YL0.4~1.8)
その中の本の1冊
返却された本を整理していた中の1冊を手に取り
中をペラペラ~っと見てみました
(YL01.2/ 700語)
私の顔 きっとこんな「どや顔」
「このレベルなら 知らん単語はないわ~」
という、偉そうな態度!

ところが パッと初めに開いたページの英文はこう
Dolphins work together to catch prey.  
Dolphin pods will swim circles around a school of fish 
until the fish are tightly packed together.

(@_@)
Dolphin pods って何?

そこで前のページに戻ると ちゃ~んと書いてあった
Dolphins live in small groups called pods.
ふ~ん、そうなんだぁ

そこで 一つ皆さんに質問
上の文中の下線部
a school of fish ってわかりますか?
この school は「学校」じゃないんですよ

実は
この schoolやpod について
2013年の記事に ↑ 自分で書いてました。
  クリックしてみてください

多読をしていても、この
pod「群れ」
という文章には、2013年以来出会っていなかったらしく、
3年ぶりに出会う表現
全く 記憶していなかった・・・
(ボケたか?!)
こんな時に思います
日本語しか話さない環境に住んでいる子供たち
週に1回のレッスンで教えたことの記憶を どう維持をさせるか

私は先生で 記憶しようという動機があり
そのうえ毎日英語に接しています
でも忘れる・・・(年?)

多読をしてもらうようになってから、確かに
記憶の維持率が良くなったと思います
それに、レッスンテキストで扱わない
英語表現に対する反応が
良くなったと思います

小学生の子供たちは
読める本と読みたい本がずれることも多々あります
知的レベルは高くなっていくのに
英語で読める本は・・・
可能性がいっぱいの宝物の子供たち
自分の内面からの知的好奇心をしっかり抱く前の
幼い子供たちもいます 

スポーツやゲームなど、興味が他にある子もいます

多読を無理強いをしたくないので
一人一人の子供のリズムを見ながら
ガイドしなければ、と思っています
むずかし~(-_-;)

わざわざ問い合わせて、遠くから通ってくださる成人さん
読は
たくさん読むこと
部活のように読んでほしいなと思います
ほら、運動部って毎日でしょ?
筋肉を鍛えるように
せっかく時間とお金を使って来て下さるんだから
「読む部」
として毎日読んでほしいなぁ

Happy Reading
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