2010-10-24

私の英語学習と英語子育て歴史 そして多読!

私の子は胎児だったころからずっと英語が身の周りにありました。私は「英語の先生」だから自然なことです。でも「教えよう」とは思っていませんでした。親子が教室で「先生・生徒」となる場合の問題は色々聞こえていました。だから「教えない」けど英語で「育てよう」と思っていました。 こんな話、昨今ありふれた話題になりつつありますね~。 珍しい事ではなくなったような気がします。

私の第一子がまだ胎児だったころ
当時の私の英語力はTOEIC900点をようやく超えたころです。この数字「すごい」って思われるかもしれませんが、大したことが無い事を知っている人は知っている! それに子育て英語とは無縁の日常英会話がちょっと出来るってだけなのです。 一般的な会話ならある程度は出来ました。それでも心のヒダの微妙な部分をうまく言えなくってイライラなんてしょっちゅう。 子育て英語となると全く別物!

幸い私は流行りのポップスよりNursery Rhyme(米国ではmother gooseの歌)、要するに英語の童謡が大好き! 絵本も大好き。 洋画も大好き。 特にディズニーやファンタジー物、宮崎駿さんの映画も大好き(全部英語。初めは輸入していました!)。 そもそも私の英語マスター(したとまでは言えないけど)は映画のおかげ。 

ちょっと話がそれますが。
私が学習した当時はDVDなんてなくて!VHSビデオ時代。 かろーじてベータテープ時代じゃない。 (あ、もっと話がそれる!) 私の英語習得は洋画のセリフ暗記に支えられています。 英語を話せるようになりたいという「願い」+洋画が好き この結果です。
何をしたかというと 好きな映画からその音声だけをカセットテープにダビングして何度も聞きました。 回数で言えば1本の映画を軽く50回は聞いたと思います。 擦り切れたテープもありますから、50回ではきかない映画もあったはず。たいてい車で聞いていましたが、 たまに私の車に乗る人は「ギョッ」とした顔をします。 自宅でも映画をかけながら他の作業をするということをしました。 手と目を使って家事をしていても、耳を使っていない時は多々あります。 じゃ耳は英語を聞こう! おもしろかったのは画面を見ている時に聞き取れなかった英語が耳で聞いているだけの時には聞き取れる事があったことです。 「目」に脳のエネルギーを使っているより その分も耳に集中しているからだろうと思います。(手と目が留守になっていたか…家事は苦手です) 英語らしい表現、教科書にない表現をたくさん拾ったり単語が聞き取れるようになったりしました。一緒にセリフを声に出して言いました。そうするうちに自分の英語の横幅が広がったと思います。 

子育ての話に戻ります。映画の英語もTOEICの英語も英会話に役立ちました。 でも子育てにはまだまだ足りなーい。 砂場で尻持ちついたら「お尻をパンパン払ってね」とか「シャツが出てるよ」とか、子供に「抱っこしてほしいの?」とか、赤ちゃんにはつきもののウンチ・おしっこの話。 どう言っていいかわからないんです。「手をパンパンして払ってね」なんて、辞書の見出し語は何? 

今の電子辞書で出来るような例文や和英の辞書一括検索とかありませんでしたし、アルクの「子育て英語」的本も稀。 辞書で調べて単語をみても「こんな言い方は0才児相手にしないよなぁ」ってのは分かっても、「じゃなんていうの?」の毎日。 そこで映画好きの私は子供が出てくる映画をみまくり! 大人の俳優さんたちが話す英語を聞きとろうと探しまくりました。でもビデオだからサブタイトルがなくて聞き取れないものが多くて困ったなぁ~あの頃。 周りにネイティヴという人たちがいる生活をしていませんでしたし、ネットもまだ使い始めていませんでした。そこでClosed Caption(耳の不自由な人のためにつけた字幕。かなりの率で洋画ビデオについています)を読みだす機会を購入し、またひたすら努力。

とにかくそんな風にして始まり続けた子育てです。 上の子が2歳半ころから少しストーリー性がある絵本をベッドタイムストーリーとして読み初めました。 毎日2~3冊読みました。 これは私の語彙や構文力を補強するのに役立ちました。

(多読で言う「簡単な英語に触れる」部分です。がネイティヴの子供用の絵本は多読学会で使っている読みやすさレベル(YL)の高いものも多いです。余りに気になる単語は、辞書を引いていました。この話また別の機会に!) 子供たちだって知らない単語がたくさんあったはずですが、絵本の絵とお母さんの芝居がかった読み聞かせを楽しんでいたのだと思います。確信して言えるのは あのベッドタイムストーリーが子供たちにとって「英語の読み聞かせ」ではなく「ママが読んでくれる楽しい絵本」の時間だった事です。

子供は毎日違う本を持ってくるわけではなく、お気に入りの本を必ず混ぜてそれプラス何冊か選んで持ってきます。 私は「え~またそのの本?」と思いつつ、この強制繰返しが私の学習を助けたのでしたあ。  第2子も絵本を楽しむ年齢になると Oliviaって絵本のい1シーにあるように それぞれの子が読んでほしい本を毎晩5~10冊抱えてきます。 私の睡魔との闘いになるので「1人2冊まで」とか「今日は3冊づつOK」とか、とにかく毎晩毎晩。 絵本はしょっちゅう買いたしていました。(楽しかった!その頃はまだ財布も持ちこたえていましたね)

洋画もたくさん見せました。宮崎フィルムも英語で。それしか見せないと、抵抗なくみてくれます。 幼稚園に行くようになり、トトロが日本語を話しているのを発見して、「日本語のがあるんだよ」と教えてくれた事があります。映画の音声だけを聞くのはいまだに車中でしています。

急に話が飛ぶようですが、こんな方法で習得した私の子供たちの英語力、親が決して英語の先生でなくても多読でつけられるんだなと思っています。 ちょっと悔しい気がするくらいですが、これが事実だと骨の部分で感じます。 論理的に説明出来ればよいのですが…(これもまた別の機会。既にこの論理を説明している出版物は何冊もあります) 我が家は主に「多聴」でしたね。

↓多読を紹介している本の1例です。
http://www.amazon.co.jp/%E8%8B%B1%E8%AA%9E%E5%A4%9A%E8%AA%AD%E6%B3%95-%E5%B0%8F%E5%AD%A6%E9%A4%A8101%E6%96%B0%E6%9B%B8-%E5%8F%A4%E5%B7%9D-%E6%98%AD%E5%A4%AB/dp/4098250837/ref=sr_1_3?s=books&ie=UTF8&qid=1287895121&sr=1-3

0 件のコメント: